約 768,737 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3939.html
30◇第二放送 ××××、××××と、 記憶の中のあたしは、ずっと誰かに付いていくだけだった。 トモダチとか、クラスメイトとか、そういう空気から弾かれるのがこわくて、 温かい輪の中に居たいがばかりに冷たいため息をついて、ずっとみんなに同調していた。 完全には覚えていないけれど、たぶん、ずっと仲がいいトモダチの子がいたんだと思う。 嫌われるの、が、こわくて。 そのトモダチが買うものとか、そのトモダチが好きなこととか、共有して、まねっこした。 ××××に、××××。 好きでもない青いドレスをまとって、好きでもない濃いメイクをして、 陰に隠れて堂々と悪口を言って、何人もの人を傷つけて。 認めてもらいたいばかりに、笑い合いたいばかりに、裏ではいつもため息をついていた。 作り物の上辺だけで自分を飾り立ててまで付き合うだなんて、 本当はそんなモノ、トモダチでもなんでもないって、仲間でもなんでもないって分かっていたの。 でもじゃあ、そこから逃げれば良かったのかっていうと、あたしにはできなかった。 あたしは人間で、弱いから。 自分がボロボロに壊れていこうが、ひとりでいるのがさみしかったから。 「――――けほっ。けほっ!」 でもセンくんと出会って、一緒に戦って、なにかが変わった。 本音と別の行動をとるセンくんも、あたしと同じだったからだろうか。 最初あれだけ冷たいことを言ったのに、ずっと助けてくれたからだろうか。 なんだかセンくんだけは本当の仲間って感じがして、 拡声器を使って《ため息》をエリア中に広げて鏡花水月を倒したあのとき、あたしは嬉しかったのだ。 人殺しなんてあたしがやりたくないことの筆頭で、 やりたくないことを誰かのためにするのは、辛いことだと思ってたのに。 何が違うのか。 ××××、××××。 最初は、記憶の中のあたしに聞いても、答えは返ってこなかった。 「――――うぅ、はああっ、はああ!」 ……でも、今なら分かる。 センくんの”最期”を見てしまったあたしの頭が、ようやく正解を導き出してしまったから分かる。 結局、ここに連れてこられる前のあたしは、あたしがかわいいだけだった。 誰かのために自分をギセイにしてる自分に酔っていて、相手の気持ちなんて考えちゃいなかった。 ほんとうはみんなだって、嫌々やってるかもしれないだなんて考えずに。 ただ、バランスボールに乗ったときみたいに、落ちないようにだけ気を付けていたんだ。 だから。 本気で誰かのために、って考えることができたのは。センくんに対してが、初めてだった。 あたしよりもっともっと鉄面皮で、ずっと隠すのが上手くて、きっと心の中で誰よりも葛藤してて。 最後までセンくんは、あたしにさえ全然弱みを見せようとしなかった。 そんなセンくんをあたしは素直にすごいと思った。でも、無理しすぎだとも思った。 せめてそばに誰か一人いて、一緒に仮面をかぶってあげれば、センくんの苦しみも半減するんじゃないか。 あたしは勝手にそう思った。あたしが勝手に。 それがセンくんの負担をさらに増大させてしまったかどうかは、今は考えたくない。 『あー。あー。マイクテスト、マイクテスト。聞こえてたら両手を上げてくださいな♪』 B-2から逃げるあたしをよそに、ぴんぽんぱろんって無駄に軽快な音が鳴って、放送が始まった。 奇々怪々の名を持ったあの白衣の女の人。少し疲れた感じの声。 『はい、はい……どうもありがとうございます、”なに言ってんだこいつ”って顔を確かに頂きました。 その反応が返ってくるということは、この奇々怪々の放送が、 あなた方がいらっしゃる”娯楽施設”に確かに聞こえているという証拠です。良かった、良かった♪ 皆さんお気づきかと思われますが、この度さらに五つの四字熟語が命を落としまして。 第二放送と相成りました。生き残った方々はおめでとうございます。死んだ方々は残念でしたねぇ。 はい。では手短に、死者と禁止エリアの発表といたしましょう。経過時間はま、いいでしょう』 どうせ残りは七人です。時間なんか気にしなくてもすぐ終わるでしょうから、なんて。 皮肉のたっぷりこもったその言葉にあたしは素直にムカついたけど、今はそれより、涙の方が強かった。 泣きながら走ってた。どこへとも知れず走っていた。 『それではまず死者からの発表です。死者は五人。 酒々落々 破顔一笑 軽妙洒脱 鏡花水月 先手必勝 の五名です。今回は男ばかりが死んでいますねえ。前回の放送の効果でしょうか? でも外的要因による干渉は結果に誤差が出て……うーん、前回、余計なことを言ってしまいましたかねぇ』 やっぱりセンくんの名前と、それと鏡花水月の名前が聞こえた瞬間。 何かにつまずいたわけでもないのに、転んだ。 ばたんって倒れて、 首がぐらんって揺れて、一刀両断に斬られた傷口が、こころなしかさらに広がった。 でも不思議と痛みはあんまり感じなくて、ただ悔しさだけがつのる。 だって、こんなところを、喉のあたりを斬られたから、 先手必勝のアッパーで隣のエリア――禁止エリアのB-3まで飛ばされてしまったセンくんに、 あたしはまともに声をかけることができなかったんだから。 先の、最後の一合。 センくんもあたしも、全力で挑んだ。 でも、二人とも虚勢を張るのが上手かった。二人とも分かってた。もう勝てないことは。 尻尾を巻いて逃げるか負けて死ぬ以外の道がないって分かってて、でも馬鹿だから戦ったんだ。 「うぅ……」 『それでは次は禁止エリアの発表です。9エリアあった娯楽施設もこれで5エリアまで減りますよ~』 あたしは拡声器を再度使って、《氷の息吹》を吐いた。 でも一刀両断はあたしの息吹を周りの空気ごと《一刀両断》して、ほとんど凍らずにあたしの下にたどり着いた。 拡声器ごと、あたしは喉を斬られた。あと一歩踏み込まれたら首を斬られてた。 どうにかそうなるまえに一刀両断の足を凍らせることができたのが、あたしにとっての最期の僥倖だった。 でもセンくんは、もう腕を折って、限界だった。 踏み込んでくる切磋琢磨はあたしの《氷のため息》なんてものともせずに、 むしろセンくんが撃った銃弾を、あたしが紆余曲折に着けた《氷のマスク》を使って弾いて、前進した。 一撃入れられてからは、カクトウゲームでいう”ハメわざ”の状態だった。 これでもかというくらいの連撃を喰らって、喰らって、喰らって。 最後のアッパーで宙に浮かんで、さらに追撃も喰らって。車にぶつかってバウンドして、その裏に落ちていった。 その落ちる一瞬前。 あたしが最後にセンくんの顔を見たのは、その瞬間だ。 『今回の禁止エリアは。 B-1 C-3 以上の2エリアです。すでに禁止エリアになっているA-1、B-3と同じく、 一時間の後に禁止エリアになりますので御用がありましたら今のうちに、ですよ。 それでは残り七名の皆様は引き続き、よき殺し合いを♪ 私はポテチを食べます』 センくんはあたしを見て、その目でこう語っていた。 ――あなただけでも逃げてください。 あたしは追いかけて一緒に死んでもよかったのに、そんなことばっかり言って。 もう。 もうどうすればいいのか分からなくて。 立ち上がって走り出した。センくんと逆方向に逃げ出した。 これで良かったのか。あたしの考えは正しかったのか、間違っていたのか。 センくんが死んでしまった今ではもう分からない。 時間が必要だ、そう思う。 喉から流れる血が止まらない現状で――あたしがいつまで生きていられるのかは謎だけど。 絶対にセンくんの分まで生きなきゃ。とにかく生きなきゃ、そう思って、 ぴんぽんぱんぽん、 放送終わりの鐘の音と共に起き上がったあたしは、起き上がってまた走り始めようとして。 「……む?」 顔を上げた先に、動くものがあった。 人だ。 大柄な、 軍帽を被った大男。 いちばん会ってはいけなかった人に、あたしは会ってしまったと、一瞬で分かった。 「おや。何だ」 「……ぁ」 世界がスローモーションになっていく。 目の前のベンチに、そいつはずっと座っていたらしい。 迷彩色の帽子に上着、右手に血まみれの斧を持って、左手に持った何かを眺めていたみたい。 慌てて空間認識を広げると、いつのまにかあたしは走りに走って娯楽施設についていた。 東側、C-2の入口近く。植木で作った簡易的なガーデンのそばに自転車置き場とベンチがあって、 大男はそのベンチに座っていた。 「ぁなタ」 誰、と言おうとしたが、ほとんどの言葉は喉に空いた穴から風に消えて上手く発音されない。 大男はあたしを見てのっそりと立ち上がる。立ち上がるとさらに大きく見えた。 少し悲しげな眼をしているように見えた、けど、気のせいなのかもしれない。 だってその目は明らかにあたしを見ずに――あたしの”首輪”だけを見ていたから。 「何だ」 大男はあたしの首を、 斬られている途中の首を見て、モノでも見るようにしてこう言った。 「首を斬るなら、ちゃんと最期まで斬ればいいものを」 そして、斧を振り上げた。 あたしはそれを呆然と見ていた。 なんというか、あまりに唐突な話で。 恐怖、とか、後悔、とか、考える暇も、涙が止まってたことにも気づかなかった。 「あ……こめンね、センく、n」 でも最後に一言、 そう言うだけの時間が残されていたことには、感謝しようと思う。 ――ざんっ、 って音が聞こえて。あたしの視界は宙を舞った。 くるくるとまるでジェットコースターか何かに乗っているみたいだった。 空はやっぱり薄曇りのままで、ぜんぜん綺麗じゃない。 ため息の一つでもつきたいくらいだ。もう、首と体は離れちゃったから、無理だけど。 【青息吐息:死亡――残り六名】 確定申告(後) 前のお話 次のお話 生員集合 前のお話 四字熟語 次のお話 確定申告(後) 青息吐息 実験終了 焼魚定食 傍若無人 最期通牒 確定申告(後) 奇々怪々 最終戦Ⅰ 用語解説 【××××】 記憶操作の影響を受けた描写に使われている記号。ばつばつばつばつばつ……。 四字熟語ロワの参加者は外的要因によるスタンスの決定を避けるため、 それにかかわる可能性が高い友人・家族・親族の記憶など様々な記憶を操作されている。 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/kurukurulab/pages/144.html
ゲーム/言語/四字熟語十六択/解答集 [索引|一覧] 四字熟語 説明 暗中模索 意気投合 お互い気持ちが通じ合い、一体感を感じること。 一期一会 一日千秋 一蓮托生 一騎当千 因果応報 雨過天晴 雲散霧消 有象無象 海千山千 栄枯盛衰 英雄欺人 円満具足 往生大事 応病与薬 大盤振舞 盛大に人に物を与えたり、ご馳走をふるまったりすること。 温厚篤実 温故知新 開口一番 快刀乱麻 臥薪嘗胆 花鳥風月 我田引水 画竜点睛 頑固一徹 自分の考えや態度を少しも曲げようとしないで押し通すさま。 冠婚葬祭 完全無欠 どの点から見ても、まったく欠点・不足がなく完璧であること。 閑話休題 危機一髪 起承転結 起で始まり承で受け、転で変化を出し結で終結させる構成方法。 疑心暗鬼 奇想天外 喜怒哀楽 喜び・怒り・哀しみ・楽しみなど~人間の持っている様々な感情。 泣斬馬謖 大きな目的のためには、自分の愛するものも犠牲にするたとえ。 九死一生 死にそうなあぶないところをやっと助かること。 急転直下 事態・情勢が急に変わって物事の解決、決着がつくこと。 鏡花水月 強顔女子 驚天動地 天地を揺り動かす。また、大いに世間を驚かすたとえ。 器用貧乏 協力同心 謹言慎行 空前絶後 群雄割拠 乾坤一擲 豪華絢爛 効果覿面 荒唐無稽 公明正大 国士無双 孤軍奮闘 古今東西 昔から今に来るまで、東方西方あらゆる場所においての意味。 後生大事 いつも心を込めて勤め励むこと。 五臓六腑 五里霧中 言語道断 言葉には言い表せないほど程度がはなはだしく悪いこと。 才色兼備 三顧之礼 目上の人が、ある人に礼を厚くして頼む意。 斬新奇抜 三位一体 自画自賛 試行錯誤 獅子奮迅 自然淘汰 時代錯誤 七転八起 七転八倒 質実剛健 叱咤激励 四面楚歌 弱肉強食 縦横無尽 自由自在でとらわれのないさま。勝手気ままにふるまうようす。 順風満帆 心機一転 あることをきっかけとして、気持ちがすっかり変わること。 神出鬼没 不意に出没して居所のわからないこと。 盛者必衰 思慮分別 いろいろと心を働かせて深く考え、識別し判断を下すこと。 人面獣心 森羅万象 青天白日 心の中が明白で、少しも隠しごとや疑われることがない状態。 清風名月 すがすがしい夜風と明るい月。美しい自然や風雅な遊びを表す。 絶体絶命 千客万来 前人未踏 前途多難 率先垂範 大願成就 願いが遂げられること。 大器晩成 大義名分 大言壮語 大胆不敵 大同小異 少しは違っていても、大体は同じなこと。似たりよったり。 他力本願 単刀直入 前置きや挨拶を抜きにして、直接本題に入り、核心をつくこと。 竹馬之友 適材適所 事柄に適した才能を持つ者に適した地位・任務につけること。 天下太平 得意満面 誇らし気なようすが顔じゅうに満ちていること。 難攻不落 二者択一 二つの事柄のいずれか一方だけを選ぶこと。 日常茶飯 毎日毎日の食事。転じて、あたりまえのこと。 二律背反 年功序列 八方美人 誰にも悪く思われないように要領よくふるまうこと。 半信半疑 美人薄命 容姿が美しい人は、とかく不運であったり、短命であること。 眉目秀麗 百花繚乱 百発百中 品行方正 不言実行 不倶戴天 付和雷同 文明開化 人知が発達し世の中が開けて生活が便利になること。 平穏無事 平身低頭 変幻自在 自分の思い通りに変化したり、現れたり消えたりすること。 茫然自失 本末転倒 三日天下 権力や地位を得た期間のきわめて短いことをいう。 無我夢中 無味乾燥 味わいや面白みがないこと。味もそっけもないこと。 免許皆伝 門外不出 焼肉定食 学校の四字熟語テストで書いたら、間違い扱いでショックでした。 唯一無二 唯我独尊 優柔不断 ぐずぐずしていて決断の遅いこと。決断力に乏しいこと。 油断大敵 用意周到 立身出世 臨機応変 コメント 竹馬の(→之)友とか、普通に四字熟語とは言えないものも結構出てくる。 -- DF (2007-01-06 01 09 00) 七転八○で倒かと思ったら起だった。 -- 名無し (2007-01-09 00 29 09) ○人薄命で、必死に「佳」を探しましたとも。 -- ぺ様 (2007-01-09 01 01 51) 変幻(自)在、大器(晩)成が出ました -- はにわ (2007-01-11 22 33 25) 「鏡花水月」を確認。水が抜けてた。 -- 名無しさん (2007-01-26 04 16 15) 新しい問題出ても、何だったか覚えていない orz 海馬鍛えなきゃ。 -- 計画研究室長敦大 (2007-01-28 01 00 29) 油断大敵、急転直下を確認しました。 -- 名無しさん (2007-01-28 01 46 40) 円(満)具足 - 意味は忘れたが、「満ち足りて~」だったのですぐ解けた。 -- 名無しさん (2007-01-28 22 36 20) 思慮分別 いろいろと心を働かせて深く考え、識別し判断を下すこと。 -- 名無しさん (2007-02-03 20 00 17) 「三顧之礼」の意味:目上の人が、ある人に礼を厚くして頼む意。 -- 名無しさん (2007-02-04 20 34 59) [ -- 名無しさん (2007-02-11 15 25 47) 「荒唐無稽」を確認。意味:無駄なこと、役に立たないこと。 …だったはず。 -- 名無しさん (2007-02-11 15 26 56) 国士無双 -- 主席研究長敦大 (2007-02-15 00 50 51) 「泣斬馬(謖)」を確認。難しすぎ -- T.S (2007-02-19 12 59 58) 七転八○ で伏字「倒」のパターン確認。 -- 計画研究室長敦大 (2007-02-19 22 52 06) 得意満面、言語道断を確認しました。 -- 名無しさん (2007-02-20 16 31 20) 人面獣(心)…人の顔していながら心は獣同然であること。 意味を見れば答えられる問題ですね。栄枯盛(衰)選択肢に「褒」「哀」もあるので注意。 -- 視覚研究室長☆☆☆むらさき (2007-03-05 12 39 24) 雨過天晴(うかてんせい) 「雨過天○」の形で出題あり。 -- 某計画研究室長☆☆@県内2位 (2007-05-25 02 28 41) この解答集いつまで完成しないんですか?放棄するなら別の人に管理させてください。迷惑してます -- 名無しさん (2007-05-28 15 28 03) いや、wikiなんだから管理人でなくてもできるぞ。思いついた人がやりな。 -- 名無しさん (2007-05-28 19 05 47) 某所をアク禁にされたからって荒らさないでくださいね -- 名無しさん (2007-05-28 19 25 02) 起承転結、確認。 -- 名無しさん (2007-06-11 23 25 12) 遭遇したことがある気がするものを追加しました。もしラボには出てこないのあったら指摘よろしく。 -- ☆メガネ (2007-08-09 08 03 44) 「英雄欺人」が出た。分かるかこんなの -- アリエス (2007-08-10 23 55 56) 久しぶりに一覧みたけど、説明入ってないの多かったのね。今度キャプしてみるか。 -- 改(ry (2008-10-12 00 38 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/timeattack/pages/628.html
【Flash】四字熟語FLASH このフラッシュのURLはこちら↓ http //www.gamedesign.jp/flash/yojifla/yojifla.html このタイトルは現在1つの記録方法が存在しています。 ゲームクリア 記録はスタートを押してから7面クリア後に出てくるエンディング画面まで 順位 タイム 日付 配信者名 その他一言 No.1 5 32 2012/01/02 ping値 弥生可愛 No.2 5 44 2011/08/07 629 また今度
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/7196.html
今日 - 合計 - 合格ボーイシリーズ 学研 四字熟語288の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時30分14秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3332.html
青息吐息 一望千里 一刀両断 紆余曲折 鏡花水月 軽妙洒脱 酒々落々 心機一転 切磋琢磨 先手必勝 猪突猛進 東奔西走 破顔一笑 傍若無人 勇気凛々 優柔不断 焼肉定食 参加者の詳細データ、ルール能力の紹介など 重大なネタバレを含みます! 青息吐息 【熟語】青息吐息 【本名】高崎水花(タカサキ・ミカ) 【性別】女 【年齢】21 【職業】 【特徴】 【好き】 【嫌い】 【特技】 【趣味】 【備考】 【ルール能力】 一望千里 【熟語】一望千里 【本名】野町小草(ノマチ・コグサ) 【性別】女 【年齢】16 【職業】女子高生 【特徴】重たい黒髪ロング、前髪で目を隠してる 【好き】きゅうりの南蛮漬け、歩道橋 【嫌い】ネズミ 【特技】髪の毛占いができる 【趣味】マスキングテープあつめ 【備考】 何の変哲もない、クラスから浮いてしまった女子高生。成績は中の中くらい。 クラス内でのあだなは野草(ノグサ)。もちろん雑草的な意味である。 展望台や歩道橋など、高いところから見る景色が好きで、昼休みの避難場所も屋上だった。 幼なじみで同い年の少年がおり、その非凡な才能に少なからず恋をしていた。告白はしていない。 いつか少年が夢であるルポライターになったら、そっと家事でもしてあげようと考えている。 特技は髪の毛を一本抜いて風に舞わせる髪の毛占い。一時間後の天気が高確率で分かるとか。 【ルール能力】 ――《会場全体を透視することができる》。 シンプルながらもかなりのチート能力。会場が広ければ広いほど多い情報を手に入れられる。 ただ万能ではなく、対照αに対して「見る」か「見ない」かの選択しかできないため、 壁の中や機械の内部構造を暴いたりはできない。衣服は見透かすことができるが、内臓までは見れない感じ。 一刀両断 【熟語】一刀両断 【本名】×××× 【性別】女 【年齢】25 【職業】×××× 【特徴】ジャージに長めのポニテ 【好き】料理全般、読書、バレーボール 【嫌い】部屋の掃除、車の運転 【特技】健康診断 【趣味】ボウリング、お茶 【備考】 (本編での出番終了後に更新) 【ルール能力】 ――《持った刀はすべてを真っ二つにする》。 単純で分かりやすく、かつノーマルに強力なルール能力。 刀に近い形状をしていれば包丁などでも発動可。 なお、手で持っていなければいけないわけではなく、口に咥えようが足で掴もうが発動はする。 紆余曲折 【熟語】紆余曲折 【本名】会木巡(アイキ・ジュン) 【性別】男 【年齢】17 【職業】高校生 【特徴】ぐるぐるお目目に学生服 【好き】卵焼き、プログレ 【嫌い】工事の騒音、お祭りの喧騒 【特技】UFOキャッチャー 【趣味】ソーシャルゲーム 【備考】 (本編での出番終了後に更新) 【ルール能力】 ――《攻撃を4秒間迂回させることが出来る》。 自らに向けられた攻撃の軌道を4秒間のあいだ捻じ曲げるルール能力。 捻じ曲げ中に攻撃の射程距離から逃れるか、攻撃自体を止めれば不発にできるので強力である。 ただ、攻撃を攻撃と認識し、またその対象が自分に向いていなければ発動できない。 そのため、背後からの不意打ちや、音がなく視認もできない攻撃などは曲げられない。 作中で出た《死に急がば回れ》は発動の合図ではなく、自分でつけた能力名。 鏡花水月 【熟語】鏡花水月 【本名】井澄銀且(イスミ・ギンガツ) 【性別】男 【年齢】37 【職業】 【特徴】 【好き】 【嫌い】 【特技】 【趣味】 【備考】 【ルール能力】 軽妙洒脱 【熟語】軽妙洒脱 【本名】軽部洋平(カルベ・ヨウヘイ) 【性別】男 【年齢】43 【職業】場末のバーのショー芸人 【特徴】薄いパイナップルヘア 【好き】コンビニおにぎり 【嫌い】TV芸人 【特技】罵倒を右から左に聞き流すこと 【趣味】動物に話しかける 【備考】 すべてを諦め失敗に慣れてしまった男。負け組を受け入れた、負け人。 場末のショー芸人でくだらないショーをしては罵倒される日々を送っていた。 妻と娘にも逃げられて、秋に紅葉を見ると寂しくて仕方がないのだとか。 ロッテンマイヤーすぐるという芸人を見ると自分との差にみじめな気持ちになってしまう。 【ルール能力】 ――《軽妙》は《傷の痛みを軽くできる》。 どれだけ傷を負っていようと、痛みを最小単位まで減らす能力。 ――《洒脱》は《酒に酔わない》 酒々落々のアルコールを跳ねのけることができるピンポイントメタなルール能力。 酒々落々 【熟語】酒々落々 【本名】長谷川譲句(ハセガワ・ジョウク) 【性別】男 【年齢】31 【職業】会社員 【特徴】恰幅のいい男。真ん中分けの髪はわりと長く、目がくぼんでいる 【好き】日本酒を特に好む。女は尻で選ぶらしい 【嫌い】酒を持ち込めない施設全般と、医者 【特技】酔えば酔うほど頭が回るようになる 【趣味】酒瓶タワー作り 【備考】 「ジョークのような人生」を送ることを信条に、あらゆる苦難をのらくらと躱しつつ酒を飲んで暮らすわるいおじさん。 会社ではコネによりわりと高い地位についておりそれを振りかざして世間的な悪事を行っていた。 ただし行うのは常識の範囲内での悪事のみであり、危ない橋は渡らない主義。 【ルール能力】 ――《酒》は《アルコールを操る》。 酒をラッパ飲みすることで体にアルコールを蓄積、それを任意で《酒の霧》として手から発散、操ることが出来る。 桃色の《酒の霧》は可燃性があり、手で思い切り振り払えば消えてしまう脆弱なものではあるが、 静かに忍び寄り体内に侵入さえすれば脳に到達、マヒさせる代物。量によっては相手を即死に至らせることも可能。 ――《落》は《投げたものを自分の望む場所に落とす》。 この際、望む場所にどのように落とすか……無音で落とすか、激しくぶつけるか、もある程度は操作可能。 ”望む場所”の範囲も点ではなく、半径数メートルの円までなら自由に設定出来る。 落とす対象が動く場合は追尾するが、投げたあとに落とす場所を変更することはできない。 心機一転 【熟語】心機一転 【本名】松平面吾(マツヒラ・メンゴ) 【性別】男 【年齢】23 【職業】株式会社ペリカ・社長 【特徴】もやし系おかっぱ頭のモノクロ服 【好き】ゲーム、漫画、他人の不幸 【嫌い】リア充、ハートフルな話 【特技】レアカードサーチ準一級 【趣味】転売されている商品の転売をして稼ぐ 【備考】 人生を楽して生きる、挫折を知らない新米社会人。頭も機転もそれなりに効いてしまう。 運と環境は常に彼に味方し、思いついたことは実行しても失敗せず、誰からも叱られることなく過ごしてきた。 それゆえにちょっとしたミスや失敗ですぐに我を忘れてしまう。 友人・知人から金を奪って立ち上げた会社は法律のスキマを縫ったりしていい業績を上げており、 大きな破綻が無ければ、あと数年で業界トップに立つことも夢ではなかったようだ。 【ルール能力】 ――《胸に手を当てた参加者のスタンスを180度反転させる》。 対主催であればマーダーになり、逆にどんなマーダーでもこれを喰らえば対主催と化す、 催眠洗脳系のメタ能力である。より正確には、”思っている思考”の反転。 (ちなみに作劇上、反転する思考とかはかなり適当に決めている。面白ければいいのだ) 作中では叶わなかったが、実はもう一度胸に手を当てればルール能力は解除される。 切磋琢磨 【熟語】切磋琢磨 【本名】七車協(ナナグルマ・キョウ) 【性別】男 【年齢】22 【職業】見習いボクサー 【特徴】赤い後ろ髪が少し長い。筋肉質 【好き】鯛の煮付け、少年ジャンプ 【嫌い】国語、英語、化学 【特技】さくらんぼの茎を舌べろで結べる 【趣味】トレーニング 【備考】 (本編での出番終了後に更新) 【ルール能力】 ――《誰かと戦うごとに強くなる》。 他の人と手を合わせることで発動する。同じ人と二回以上戦っても発動しない。 最高で七段階まで鍛錬を経ずに強さ、腕力や勝負勘などを底上げできる。 (発動ごとに虹の七色が彼の身体を包む。赤→朱→黄→黄緑→水色→青→紫) 基礎値が書きかえられるため、発動前に彼から受けた傷が遡って痛み始めることがあるが稀なケースである。 先手必勝 【熟語】先手必勝 【本名】夏目兼士(ナツメ・ケンシ) 【性別】男 【年齢】20 【職業】 【特徴】 【好き】 【嫌い】 【特技】 【趣味】 【備考】 【ルール能力】 猪突猛進 【熟語】猪突猛進 【本名】山田沙也奈(ヤマダ・サヤナ) 【性別】女 【年齢】18 【職業】高校生 【特徴】がたいのいい系女子 【好き】食事すること、編み物 【嫌い】頭の良さそうな都会人、パズル(とくに迷路) 【特技】高速の田植え、数種の動物との会話 【趣味】四つ葉のクローバー探し 【備考】 某県の山間の村に住んでいる少し大柄の女子高生。妙な訛りの使い手。だにぃ。 名高い農家の娘で、村の住民からの評判もいい。高校ではバスケ部の副部長。 村一番の美少女と噂の部長と違ってあんまり女子扱いされないのが目下の悩みだとか。 高校卒業後は地元の農業系大学で環境化学を研究する予定だった。 【ルール能力】 ――《自身をイノシシに変化させることができる》。 発動は意識するだけで行えるが、「超猪突猛進・イノシシ変化」という技名を付けている。 これは、技名を叫ぶことで発動させるようにしないと、イノシシのことをちょっと考えるだけで変化してしまうため。 また、足だけ、手だけ、牙だけなど一部分だけを変化させることも可能。 イノシシ状態のときは喋ることができないが、思考はちゃんと人間並みにある。 それを捨て、脳までイノシシ化することで「超猪突大猛進・獣化激突」を使うことが出来る。 こうなるともう二度と人間には戻れないが、本能で動くため、ただ変化するよりも圧倒的に強い。 東奔西走 【熟語】東奔西走 【本名】東儀次郎(トウギ・ジロウ) 【性別】男 【年齢】58 【職業】四点流の道場師範 【特徴】ヘルメット風の帽子。後ろ髪を長い三つ編みにしている 【好き】教えること、十五茶 【嫌い】力だけで決まってしまうもの 【特技】四点流の技すべて 【趣味】縁側でばあさんとお茶を飲んで一日を過ごす 【備考】 八歳の時に道場の門を叩いてからずっと戦いに明け暮れる日々を送っていた。 その過程で様々な技を身に着け、達人と呼ばれるに至るまで十年もかからなかった神童である。 だが、次第に強さの形に疑問を持ち始め、アラスカでのパラートクとの対戦を機に日本へ帰省。 以後は自ら編み出した四点流の道場を開いてそこに落ち着く。 妻とは十年前に知り合ったため子供はいない。道場の弟子たちを子供のように可愛がっている。 【ルール能力/特技詳細】 ――《東西にしか移動できない》。 自分では東西にしか歩くことが出来ない。四字熟語ロワでは数少ないデメリット能力。 初期位置がB-3だったため、誰とも出会わなければA-3~C-3までの3エリアしか動けないところだった。 誰かにおぶって貰えば移動が可能。ただ、その場合東奔西走自身の格闘術はほぼ使えない。 特技たる四点流闘術は「待機、突進、防御、そして爆発」の四つの型を基本とする。 本編では二の型、突進の発展技「飛車駒突き」で切磋琢磨を0.5エリア弱(50mくらい)飛ばした。 他にも「待機発展・穴熊」、「防御発展・金銀掌」など十の技を持つらしい。 破顔一笑 【熟語】破顔一笑 【本名】妃護竜一(ヒゴ・リュウイチ) 【性別】男 【年齢】26 【職業】ボディーガード 【特徴】黒スーツ、坊主頭 【好き】鳥肉料理 【嫌い】豚肉料理 【特技】頭の上にボールを乗せたまま歩く 【趣味】クレー射撃 【備考】 協会に所属している雇われのボディーガード。仕事が無いときは塾の講師をしている。 ボディーガードとしての実力は確かで、とくに多人数戦闘においては比肩する者がいなかった。 相手の武器を逆に利用して戦うことから、付いた通り名は傷返しの竜。 ロワに連れ去られた時はある財閥のご令嬢を三か月契約でボディーガードしていた。 【ルール能力】 ――《にやけ顔を見せると相手の顔がびりびりと破れる》。 もとい、自分でも気付かない内にデフォルトの表情がにやけ顔になってしまうルール。 一望千里のメタ能力になっているだけでなく、このロワのほぼ全ての参加者を、 ”顔を合わせるだけで”戦闘不能にするという恐ろしいルール能力である。 二人以上に一度に顔を見せた場合でも、二人とも顔が破れる。ガラスや鏡に映った顔を見てもアウト。 傍若無人 【熟語】傍若無人 【本名】×××× 【性別】男 【年齢】34 【職業】陸上自衛官 【特徴】迷彩軍式衣装、2mを超える大男 【好き】マーマレード・パイ 【嫌い】料理 【特技】なし 【趣味】なし 【備考】 ×××××××××××××××××××××× ×××××××××××××××××××××××× ×××××××××××××××× ××××××××××××××××××××××××××××××××。 【ルール能力】 ――《傍らから人の姿が無くなる》。 自分の視界に移る参加者の、首輪と武器以外が見えなくなってしまうルール能力。 カメラや鏡の反射などにも適用され、傍若無人はひどく少ない情報量での戦いを強いられていた。 天敵は鏡花水月。彼に自らの幻想を首輪付きで想造されたら詰みであった。 逆に、他のすべての参加者を一瞬で戦闘不能に追い込める破顔一笑の能力は封じることができる。 勇気凛々 【熟語】勇気凛々 【本名】×××× 【性別】女 【年齢】14 【職業】中学生 【特徴】明るい茶色のお下げ髪。大きな髪留めが鈴みたい。 【好き】みかんのショートケーキ 【嫌い】身長でバカにされること 【特技】なし 【趣味】なし 【備考】 (本編での出番終了後に更新) 【ルール能力】 ――《勇気を出すとりんりんソードを具現化できる》。 シンプルなルール能力ながら使い勝手はいい。《りんりんソード》は切れ味の落ちない長剣で、 勇気凛々自身はとても軽く扱えるが、他の人が持つと途端に扱えないほど重くなる。 任意で出現・消滅が可能。唯一、勇気が出せないと使えないのが欠点と言えば欠点。 優柔不断 【熟語】優柔不断 【本名】市ノ丸優斗(シノマル・ユウト) 【性別】男 【年齢】19 【職業】フリーター 【特徴】遊んでそうな服装、ワックスキメた髪 【好き】ライトノベル「カミナリ」シリーズ 【嫌い】日曜が月曜になる瞬間 【特技】無意味な長話 【趣味】ゲーム実況、カラオケ 【備考】 最近よくあるネット・アニメ・ゲームにも通じるタイプのファッションリア充もどき。 ネットカフェでバイトし、サボるのが日常。 ゲーム実況者になってみたり歌い手になってみたりしたが長続きはしなかった。 生主になってみて初めてのオフ会へ向かう電車の中で眠りこけてしまい、気づけば娯楽施設に。 【ルール能力】 ――《刃物を通さない》。 刃と定義されていさえすれば何でも通さない、というかすり抜けさせる身体を持つ。 カッターの刃からギロチンまで通さない。触れることすらないので、触れることで発動するルール能力 (一刀両断や蟷螂の斧)を受けることもない。風の刃や、ブリーチみたいな衝撃波の場合も通さないらしい。 焼肉定食 【熟語】焼肉定食 【本名】火邦正志(ヒクニ・マサシ) 【性別】男 【年齢】27 【職業】焼肉屋チェーン店の店長 【特徴】隈のある目、バンダナ 【好き】お客様の笑顔 【嫌い】上司の無茶な要求 【特技】聖徳太子式注文拝聴術 【趣味】快適な枕探し 【備考】 どこにでもいる苦労人の飲食店店長。あるはずの休日が無いので怒りっぽくなっている。 【ルール能力】 ――《なし》。 この時期の幻想言語学者側にはまだ、一般に四字熟語と認識されていない四字熟語から 解釈能力をしたためることは不可能であった。仮に今後出来るようになるとしても、 意味として事象・現象・形象・心象などではなく具象でしかないこの熟語では超解釈も難しく、 出来そこないのルール能力しか生まれ得ないと思われる。 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/okarowa/pages/89.html
30◇第二放送 ××××、××××と、 記憶の中のあたしは、ずっと誰かに付いていくだけだった。 トモダチとか、クラスメイトとか、そういう空気から弾かれるのがこわくて、 温かい輪の中に居たいがばかりに冷たいため息をついて、ずっとみんなに同調していた。 完全には覚えていないけれど、たぶん、ずっと仲がいいトモダチの子がいたんだと思う。 嫌われるの、が、こわくて。 そのトモダチが買うものとか、そのトモダチが好きなこととか、共有して、まねっこした。 ××××に、××××。 好きでもない青いドレスをまとって、好きでもない濃いメイクをして、 陰に隠れて堂々と悪口を言って、何人もの人を傷つけて。 認めてもらいたいばかりに、笑い合いたいばかりに、裏ではいつもため息をついていた。 作り物の上辺だけで自分を飾り立ててまで付き合うだなんて、 本当はそんなモノ、トモダチでもなんでもないって、仲間でもなんでもないって分かっていたの。 でもじゃあ、そこから逃げれば良かったのかっていうと、あたしにはできなかった。 あたしは人間で、弱いから。 自分がボロボロに壊れていこうが、ひとりでいるのがさみしかったから。 「――――けほっ。けほっ!」 でもセンくんと出会って、一緒に戦って、なにかが変わった。 本音と別の行動をとるセンくんも、あたしと同じだったからだろうか。 最初あれだけ冷たいことを言ったのに、ずっと助けてくれたからだろうか。 なんだかセンくんだけは本当の仲間って感じがして、 拡声器を使って《ため息》をエリア中に広げて鏡花水月を倒したあのとき、あたしは嬉しかったのだ。 人殺しなんてあたしがやりたくないことの筆頭で、 やりたくないことを誰かのためにするのは、辛いことだと思ってたのに。 何が違うのか。 ××××、××××。 最初は、記憶の中のあたしに聞いても、答えは返ってこなかった。 「――――うぅ、はああっ、はああ!」 ……でも、今なら分かる。 センくんの”最期”を見てしまったあたしの頭が、ようやく正解を導き出してしまったから分かる。 結局、ここに連れてこられる前のあたしは、あたしがかわいいだけだった。 誰かのために自分をギセイにしてる自分に酔っていて、相手の気持ちなんて考えちゃいなかった。 ほんとうはみんなだって、嫌々やってるかもしれないだなんて考えずに。 ただ、バランスボールに乗ったときみたいに、落ちないようにだけ気を付けていたんだ。 だから。 本気で誰かのために、って考えることができたのは。センくんに対してが、初めてだった。 あたしよりもっともっと鉄面皮で、ずっと隠すのが上手くて、きっと心の中で誰よりも葛藤してて。 最後までセンくんは、あたしにさえ全然弱みを見せようとしなかった。 そんなセンくんをあたしは素直にすごいと思った。でも、無理しすぎだとも思った。 せめてそばに誰か一人いて、一緒に仮面をかぶってあげれば、センくんの苦しみも半減するんじゃないか。 あたしは勝手にそう思った。あたしが勝手に。 それがセンくんの負担をさらに増大させてしまったかどうかは、今は考えたくない。 『あー。あー。マイクテスト、マイクテスト。聞こえてたら両手を上げてくださいな♪』 B-2から逃げるあたしをよそに、ぴんぽんぱろんって無駄に軽快な音が鳴って、放送が始まった。 奇々怪々の名を持ったあの白衣の女の人。少し疲れた感じの声。 『はい、はい……どうもありがとうございます、”なに言ってんだこいつ”って顔を確かに頂きました。 その反応が返ってくるということは、この奇々怪々の放送が、 あなた方がいらっしゃる”娯楽施設”に確かに聞こえているという証拠です。良かった、良かった♪ 皆さんお気づきかと思われますが、この度さらに五つの四字熟語が命を落としまして。 第二放送と相成りました。生き残った方々はおめでとうございます。死んだ方々は残念でしたねぇ。 はい。では手短に、死者と禁止エリアの発表といたしましょう。経過時間はま、いいでしょう』 どうせ残りは七人です。時間なんか気にしなくてもすぐ終わるでしょうから、なんて。 皮肉のたっぷりこもったその言葉にあたしは素直にムカついたけど、今はそれより、涙の方が強かった。 泣きながら走ってた。どこへとも知れず走っていた。 『それではまず死者からの発表です。死者は五人。 酒々落々 破顔一笑 軽妙洒脱 鏡花水月 先手必勝 の五名です。今回は男ばかりが死んでいますねえ。前回の放送の効果でしょうか? でも外的要因による干渉は結果に誤差が出て……うーん、前回、余計なことを言ってしまいましたかねぇ』 やっぱりセンくんの名前と、それと鏡花水月の名前が聞こえた瞬間。 何かにつまずいたわけでもないのに、転んだ。 ばたんって倒れて、 首がぐらんって揺れて、一刀両断に斬られた傷口が、こころなしかさらに広がった。 でも不思議と痛みはあんまり感じなくて、ただ悔しさだけがつのる。 だって、こんなところを、喉のあたりを斬られたから、 先手必勝のアッパーで隣のエリア――禁止エリアのB-3まで飛ばされてしまったセンくんに、 あたしはまともに声をかけることができなかったんだから。 先の、最後の一合。 センくんもあたしも、全力で挑んだ。 でも、二人とも虚勢を張るのが上手かった。二人とも分かってた。もう勝てないことは。 尻尾を巻いて逃げるか負けて死ぬ以外の道がないって分かってて、でも馬鹿だから戦ったんだ。 「うぅ……」 『それでは次は禁止エリアの発表です。9エリアあった娯楽施設もこれで5エリアまで減りますよ~』 あたしは拡声器を再度使って、《氷の息吹》を吐いた。 でも一刀両断はあたしの息吹を周りの空気ごと《一刀両断》して、ほとんど凍らずにあたしの下にたどり着いた。 拡声器ごと、あたしは喉を斬られた。あと一歩踏み込まれたら首を斬られてた。 どうにかそうなるまえに一刀両断の足を凍らせることができたのが、あたしにとっての最期の僥倖だった。 でもセンくんは、もう腕を折って、限界だった。 踏み込んでくる切磋琢磨はあたしの《氷のため息》なんてものともせずに、 むしろセンくんが撃った銃弾を、あたしが紆余曲折に着けた《氷のマスク》を使って弾いて、前進した。 一撃入れられてからは、カクトウゲームでいう”ハメわざ”の状態だった。 これでもかというくらいの連撃を喰らって、喰らって、喰らって。 最後のアッパーで宙に浮かんで、さらに追撃も喰らって。車にぶつかってバウンドして、その裏に落ちていった。 その落ちる一瞬前。 あたしが最後にセンくんの顔を見たのは、その瞬間だ。 『今回の禁止エリアは。 B-1 C-3 以上の2エリアです。すでに禁止エリアになっているA-1、B-3と同じく、 一時間の後に禁止エリアになりますので御用がありましたら今のうちに、ですよ。 それでは残り七名の皆様は引き続き、よき殺し合いを♪ 私はポテチを食べます』 センくんはあたしを見て、その目でこう語っていた。 ――あなただけでも逃げてください。 あたしは追いかけて一緒に死んでもよかったのに、そんなことばっかり言って。 もう。 もうどうすればいいのか分からなくて。 立ち上がって走り出した。センくんと逆方向に逃げ出した。 これで良かったのか。あたしの考えは正しかったのか、間違っていたのか。 センくんが死んでしまった今ではもう分からない。 時間が必要だ、そう思う。 喉から流れる血が止まらない現状で――あたしがいつまで生きていられるのかは謎だけど。 絶対にセンくんの分まで生きなきゃ。とにかく生きなきゃ、そう思って、 ぴんぽんぱんぽん、 放送終わりの鐘の音と共に起き上がったあたしは、起き上がってまた走り始めようとして。 「……む?」 顔を上げた先に、動くものがあった。 人だ。 大柄な、 軍帽を被った大男。 いちばん会ってはいけなかった人に、あたしは会ってしまったと、一瞬で分かった。 「おや。何だ」 「……ぁ」 世界がスローモーションになっていく。 目の前のベンチに、そいつはずっと座っていたらしい。 迷彩色の帽子に上着、右手に血まみれの斧を持って、左手に持った何かを眺めていたみたい。 慌てて空間認識を広げると、いつのまにかあたしは走りに走って娯楽施設についていた。 東側、C-2の入口近く。植木で作った簡易的なガーデンのそばに自転車置き場とベンチがあって、 大男はそのベンチに座っていた。 「ぁなタ」 誰、と言おうとしたが、ほとんどの言葉は喉に空いた穴から風に消えて上手く発音されない。 大男はあたしを見てのっそりと立ち上がる。立ち上がるとさらに大きく見えた。 少し悲しげな眼をしているように見えた、けど、気のせいなのかもしれない。 だってその目は明らかにあたしを見ずに――あたしの”首輪”だけを見ていたから。 「何だ」 大男はあたしの首を、 斬られている途中の首を見て、モノでも見るようにしてこう言った。 「首を斬るなら、ちゃんと最期まで斬ればいいものを」 そして、斧を振り上げた。 あたしはそれを呆然と見ていた。 なんというか、あまりに唐突な話で。 恐怖、とか、後悔、とか、考える暇も、涙が止まってたことにも気づかなかった。 「あ……こめンね、センく、n」 でも最後に一言、 そう言うだけの時間が残されていたことには、感謝しようと思う。 ――ざんっ、 って音が聞こえて。あたしの視界は宙を舞った。 くるくるとまるでジェットコースターか何かに乗っているみたいだった。 空はやっぱり薄曇りのままで、ぜんぜん綺麗じゃない。 ため息の一つでもつきたいくらいだ。もう、首と体は離れちゃったから、無理だけど。 【青息吐息:死亡――残り六名】 確定申告 前のお話 次のお話 生員集合 前のお話 四字熟語 次のお話 確定申告 青息吐息 実験終了 焼魚定食 傍若無人 [[]] 用語解説 【××××】 記憶操作の影響を受けた描写に使われている記号。ばつばつばつばつばつ……。 四字熟語ロワの参加者は外的要因によるスタンスの決定を避けるため、 それにかかわる可能性が高い友人・家族・親族の記憶など様々な記憶を操作されている
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3173.html
参加者名簿 ○青息吐息 ギャルっぽい姿の女子大学生。21歳。 ○一望千里 長い前髪で目を隠している。女子高生。16歳。 ○一刀両断 ジャージ姿にポニーテールの女性。25歳。 ○紆余曲折 ぐるぐる目をした男子高校生。17歳。 ○鏡花水月 着物姿の男。舞台俳優らしい。37歳。 ○軽妙洒脱 ショー芸人風の男。頭髪に難あり。43歳。 ○酒々落々 恰幅のいいサラリーマンの男。31歳。 ○心機一転 ベンチャー系企業の社長。23歳、男。 ○切磋琢磨 見習いボクサーの男。筋肉。22歳。 ○先手必勝 意識の高い大学生。銀縁眼鏡、20歳。男。 ○猪突猛進 どこかの田舎娘。訛りがひどい。18歳。 ○東奔西走 世界を旅する老人。道場の師範。58歳。 ○破顔一笑 とある要人のボディーガード。26歳。男。 ○傍若無人 いかつい体つきの男性。軍人風の服。年齢不明。 ○勇気凛々 鈴型髪留めのおさげ。女子中学生。15歳。 ○優柔不断 雰囲気イケメンのフリーター。19歳。 ○焼肉定食 ある焼肉店のチーフを務める男。27歳。 【計 十七名(内、見せしめ一名を含む)】 主催側 奇々怪々 進行役。ぼさぼさの髪に白衣の女。24歳。 ???? 主催者。実験の裏に潜んでいる幻想言語学者。 ネタバレなど 詳細データ 死亡者情報 キャラクターごとの追跡表 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/hirireorikyara/pages/49.html
4話 【紆余曲折】 003 繋ぎ止めた答えが緩やかに転げ散る ◆ymCx/I3enU 野村和也、紆余曲折 058 おさかな→天国 ◆YOtBuxuP4U 白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美、紆余曲折 062 Alice Magic/明日は天気になれ ◆jZCpcbFowc 古川正人、カインツ・アルフォード、白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美、大崎年光、香坂幹葦 Alice Magic/退廃の宴 Alice Magic/サイコロジカル Alice Magic/イカサマライフゲイム Alice Magic/ぼくだけのふぁんたじあ 087 小学生デストロイヤー ◆ymCx/I3enU 紆余曲折、愛崎一美、沖崎翔、加賀咲 4話 【切磋琢磨】死亡 012 俺まだ終われねえや ◆6LQfwU/9.M 一ノ瀬進、切磋琢磨 057 四人集まれば、いろんな思惑 ◆ymCx/I3enU 切磋琢磨、一ノ瀬進、浅井きらら、相川友 063 Bad∞End∞Night ◆jZCpcbFowc 浅井きらら、相川友、一ノ瀬進、切磋琢磨、瀬戸麗華、氷室勝好 Crazy∞Night 073 天国と地獄 ◆6LQfwU/9.M 一ノ瀬進、切磋琢磨 3話 【心機一転】死亡 008 あなたはそこにいますか? ◆xR8DbSLW.w 心機一転、沖崎翔 028 一寸先は闇 ◆VxAX.uhVsM ブルース・ヤスパース、心機一転、香坂幹葦 046 Downfall ◆ymCx/I3enU 大崎年光、心機一転、ブルース・ヤスパース 4話 【勇気凛々】 014 少女不十分 ◆xR8DbSLW.w 勇気凛々、榎本瞳 030 誰もに秘められた愚か ◆ymCx/I3enU 勇気凛々、榎本瞳、リーヴァイ 064 自覚なき悪―――(希薄な記憶) ◆jZCpcbFowc 榎本瞳、勇気凛々、沖崎翔、ブルース・ヤスパース 084 正義をかざす様に、誰も知らない内に、数を減らす様に ◆ymCx/I3enU 榎本瞳、勇気凛々 3話 【東奔西走】 010 正義の味方 ◆Hades.lnSM 行木団平、東奔西走、狭山雪子、ジャック・ザ・リッパー 070 失踪する思春期のパラベラム『ブリリアント・カタルシス』 ◆xR8DbSLW.w 加藤清正、璃神妹花、須藤凜、銀丘白影、一刀両断、小神さくら、丹羽雄二、天王寺深雪、浅倉翔、稲垣葉月、狭山雪子、東奔西走、早野正昭、被験体01号 失踪する思春期のパラベラム『心的爆撃』 失踪する思春期のパラベラム『デイドリーム』 失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 失踪する思春期のパラベラム『バーンアウト』 078 四字熟語VS生体兵器 ◆jZCpcbFowc 小神さくら、東奔西走 6話 【酒々楽々】死亡 002 悪人同行 ◆Hades.lnSM 白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美 045 パラノイドなリズム ◆ymCx/I3enU 古川正人、カインツ・アルフォード、白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美 058 おさかな→天国 ◆YOtBuxuP4U 白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美、紆余曲折 062 Alice Magic/明日は天気になれ ◆jZCpcbFowc 古川正人、カインツ・アルフォード、白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美、大崎年光、香坂幹葦 Alice Magic/退廃の宴 Alice Magic/サイコロジカル Alice Magic/イカサマライフゲイム Alice Magic/ぼくだけのふぁんたじあ 072 あくのきょーてん ◆xR8DbSLW.w 白崎ミュートン、酒々楽々、愛崎一美、香坂幹葦、沖崎翔 083 瓦解 ◆ymCx/I3enU 香坂幹葦、酒々楽々、矢部翼、アルソンズ・ベイル、大崎年光
https://w.atwiki.jp/taer/pages/43.html
last modified 2009年08月31日 (月) 17時44分28秒 四字熟語 http //www.gamedesign.jp/flash/yojifla/yojifla.html スタートを押してから7面クリア後に出てくるエンディング画面(大願成就)までのタイムを競う タイムアタック 順位 タイム 達成者 達成日 備考 1 4分32秒 葱者 2008年3月19日 2 6分43秒 ミクロ 2009年5月4日 3 7分20秒 あらゆ 2009年8月31日 4 8分5秒 ひるねねこ 2006年6月29日 5 10分14秒 inatami 2009年5月27日 6 11分01秒 くろす 2009年5月1日 7 12分04秒 大爆笑カレー 2008年2月10日 8 13分40秒 ぴよちゃんねる 2008年6月12日 9 15分57秒 ふんぐるむい 2009年5月22日 10 16分54秒 2x4 2009年7月5日 11 18分25秒 ちんこ 2007年10月18日 12 22分05秒 れれれ 2009年4月22日 13 22分19秒 LV19 2006年6月5日 14 27分01秒 726 2006年6月28日 15 27分30秒 えーかー 2008年6月10日 16 28分35秒 てっそ 2008年1月19日 17 35分41秒 りお 2009年5月5日 18 35分58秒 ナヲ 2007年9月29日 19 37分37秒 とうほく 2009年7月24日 20 42分33秒 満喫 2009年3月15日 21 47分24秒 ぶりゅん 2008年5月17日 22 49分14秒 わかば 2006年6月5日 23 51分15秒 ロンドン橋 2006年6月5日 24 52分11秒 涙目リプの人 2008年6月29日 25 55分40秒 アレミ 2007年10月3日 26 55分40秒 ランダルch 2009年6月16日 27 1時間03分55秒 猫飯 2009年4月23日 28 1時間07分01秒 707 2009年01月12日 29 1時間11分21秒 やくたみ 2009年05月08日 30 1時間16分38秒 いぬー 2008年2月12日 31 1時間16分52秒 ひゅっくり 2008年3月19日 32 1時間36分00秒 2秒 2007年9月30日 33 1時間47分03秒 にくず 2008年1月19日 34 1時間50分28秒 すぱきん&Melo 2008年7月28日 35 1時間54分48秒 霧山 2009年2月25日 36 2時間00分45秒 めがまり 2008年1月16日 37 2時間18分28秒667 雪虫スフレ 2006年6月5日 38 2時間20分30秒 ロック 2007年1月20日 39 3時間34分43秒 ねんぞう(ホーナー) 2008年11月15日 もっとをほめるべき! 40 3時間37分35秒 キノ 2008年3月17日 41 5時間46分43秒 が茶 2006年6月5日 42 6時間36分23秒 きょろ 2008年6月9日 orz 43 1時間16分00秒で挫折 さく 2008年11月16日 44 1時間13分14秒で挫折 みくまく 2008年7月11日 45 10分で挫折 なつか 2007年5月18日
https://w.atwiki.jp/kanken/pages/15.html
一糸一毫 いちごういっし 一糸一毫 いちごういっし 意味:きわめてわずかな事柄 一糸は「一本の糸」、一毫は「一本の毛筋」のことで、 どちらも「ほんの少し」「ごくわずか」の意味を持つ ⇒四字熟語